ブラジルの国民性というと、開放的で情熱的というイメージが強い。カーニバルは官能的だし、コパ・カパーナの海岸では、トップレスの美女たちが、惜しげなくナイスバディをさらして闊歩する。露出度の高いブラジルの女性たちは、さぞかし奔放に恋多き生活を楽しんでいるのかと思ったら、とんでもない。ブラジルの一見奔放そうに見える女性たちは、じつに貞操堅固なのである。ブラジルには、昔から、「マッチズモ」といって、娘の純潔を守る性的なタブー意識がある。カーニバルなどに見られる自由で開放的な気質からは意外だが、堅い処女信仰があって、それが現在にまで根強く残っているのだ。日本でも西洋でも、昔は処女信仰があったが、ブラジルのマッチズモはそれよりはるかにキョーレツ。自分の娘や妻に貞操を強要して、自分は他家の娘や人妻に手を出す……なんて、ムシのいいことはできない。ブラジルの男たちは、一族の娘たちの純潔を守りぬく義務があるという、堅い信念をもっている。もし、一族の娘がもてあそばれたとでもなると、娘の父親や兄弟は、まちがっても「本人どうしの問題」などといって放っておいたりはしない。男を追いかけて決着をつける。結婚を迫って、男に承諾させ、一件落着……という場合もあるが、ときには、袋だたきにしたり、刃物でグサッ。ラテン系の本領を発揮して、かなりカゲキで、攻撃的だ。遊んだ相手が、未婚女性ではなく、人妻となれば、もっとコワイ。男も女もまとめてズドン……などということさえある。さすがにこういったマッチズモは、都会ではかなりすたれてきたが、地方ではまだまだ根強い。これぐらいだから、ブラジルの女性たちは、露出度は高くても、火遊びなんてしないのである。同じように大統領や首相が不倫をしても、それが許される国と許されない国がある。
最近メリットが増えている航空運賃に「ゾーンペックス運賃」がある。これは正規運賃に比べて乗り換えや途中降機の制限があり、そのために安く販売する割引運賃だ。各旅行会社のみならず、航空会社のカウンターでも同じ料金で買えるうえに、出発の3日前でも予約が可能というのも使いやすい。最近は、各航空会社ともこのゾーンペックス運賃を大幅値下げし、格安航空券とほとんど変わらない料金も出てきた。航空会社が認めた正規運賃だから、予約を変更する場合も1万5000円程度(アメリカ方面の場合)を払えば予約変更できる。格安航空券では1週間前の変更だと航空券の半額を請求することを考えると、この面でも割安だ。また格安航空券のマイル換算をしない日本の航空会社も、ゾーンペックス運賃では70%のマイル換算を行っているのも、現状では大きなメリットだ。更に、日本からヨーロッパ方面でこのゾーンペックス運賃を利用する場合、各国のエアラインが同料金のため、行きはブリティッシュ・エアウェイズ、帰りは全日空というエアラインを変えた利用も可能になる。こうした点も、制約の多い格安航空券では考えられない利点だ。
「うちの初代は信濃の国のどこそこからやってきた」などという旧家の家伝を過去帳などから調べたら本当だったといった話はよく聞く。そんな場合、現代にいたるまでの途中の先祖のことは忘れてしまっても、その土地にやってきた最初の人のことは正確に伝わることが多く、神武天皇のあと何代かの記憶があやふやなのも不自然とはいえない。とはいえ、宮崎郊外の西都原古墳群は古墳時代にこの地が最先端地域のひとつだったことの証である。壮大な宮崎神宮や八元一宇の碑にも、明治から昭和という一つの時代の歴史的な記憶として価値を認めるべきだろうと思う。宮崎市は、全国でもまったく新しい都市をつくって県庁を置いた唯一のケースである。宮崎県は最初、都城県と美々津県に分かれていた。それをまとめるとき、普通ならどちらかの県庁所在地をとるところ、新都市を建設した。県の名前は宮崎市から来ているように見えるが、実は宮崎郡に所在するので町の名前を宮崎としたというのが正しい。